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リストラ!破滅への筆跡 1

私は今現在38歳になります。最初に正社員で就職したのは21歳の時 
小さなベンディングの会社です。仕事内容はと言うとその名の通り自動販売機に
ジュースを補充して売り上げを管理すると言う仕事です。
その当時給料は凄く安く手取りで14万円台だったと思います。
残業は一日1時間から2時間位で社員6人で和気あいあいと仕事をしていて
給料は安いですがとても良い会社でした。
それから2年が経った頃 大手の清涼飲料水メーカーに買収される
雇用はそのまま確保され給料が驚く程 一気に跳ね上がりました。
毎月手取りで約23万円仕事のほうはかなり激務になり毎日3時間4時間の
残業は当たり前でした。
私はこの仕事が嫌いでは無かったのでさほど苦にもならず土日休みと言う事も
あって精力的に業務に励んでいました。

この頃からでしょうか正社員も30人くらいに増え毎日の激務に余裕がなくなった社員たちは あいつは営業になって仕事を全くしないくなったとか
なんでもかんでも俺たちに押し付けてくるんじゃないとか 仲間同士で陰口を叩く様になった。案の定 会社の仲間どうしはギスギスしだし今まで休日は家族ぐるみの付き合いをしていたような仲間とも業務以外の事で口をきかなくなって行った。

それからと言うもの会社の不陰気は最悪な道を辿って行った。
その後 日本最大手のベンディング会社に買収され給料は手取り25万を超える様になった。 すると本社から連絡があり残業代が多すぎるので残業を減らすように 通達があった。

しかし人数が増えるわけでもなく人がこれ以上は動けないほど一生懸命業務を
こなしていたので早く帰ることは出来ず 正社員はタイムカードから手書きの
勤怠表に変わり全員の社員が2時間ほど毎日残業代をカットしていた。
それでも私はこの会社が好きだったのかただ単に他の会社に行くのが面倒臭かった
のか自分でも良く分からないが一生懸命業務に取り組んでいた。

暫くして同業他社が夜中2時に高速で事故を起こし炎上して残業代未払い
ブラック企業と言うことが世間に知れ 問題になり慌てて うちの会社も
今までの残業代を全額支払うと言う事で その月1ヵ月の給料が80万円に成った事が1度だけある明細書は記念に未だに持っている。当然残業代全額には
全く足りなかったが残業代を今まできちんと貰って要ると言う誓約書にサインを
させられた。

続く。